ランニングコストの安いプリンターを比較!コスパの良いおすすめプリンターは?
我が家では、格安プリンターを使っていましたが、2年ほどでまともに印刷できなくなった上、インク代などのランニングコストがかかって不満だらけだったので、買い換えることにしました。
ランニングコストの安さを売りにしている各メーカーのプリンターを比較しましたので、検討結果を記載します。
※ 最終的に「エプソン EW-M571TE」を購入しました。(購入後のレビュー記事:エコタンク「EW-M571TE」を購入「EW-M571T」との違いとレビュー)
本体格安の安いプリンターの不満点
私は、当初プリンターはそこそこ綺麗に印刷できれば良いと考えていて、何万円も出す気になれなかったので、スキャン・自動両面印刷・カラー対応で8,000円くらいの格安プリンターをネットで買いました。
印刷の精度が悪い
格安なので、あまり期待していなかったものの、買った当初から数ミリほどですが、印刷が歪んでいました。位置調整の設定などしても直らず、諦めて使い続けていましたが、だんだん印刷精度が悪くなり、最終的には何十回に一回くらいしか綺麗に印刷できなくなり、一度の印刷で何度もやり直す羽目になりました。
本体が安くてもランニングコスト含めるとトータルコストが高い
また、インク代が一回の交換で6,000円ほどで、地味にランニングコストが痛かったです。我が家の印刷頻度はそれほど多くはないのですが、2年で計5回のインク切れが起きたので交換しました。2年でのトータルコストは、ざっくりですが38,000円となりました。「本体8,000円+インク6,000円が5回」です。
※ あまり良くないことですが、節約のため互換インクも買ってみましたが、反応せず使えなかったです…。
結局、プリンター本体が使い物にならなくなったわけで買い替えに至りましたが、もし使える状態だったとしても、一年あたり15,000円のランニングコストを払い続けるのは辛いと思いました。
プリンターのランニングコスト
本体がそれなりの価格だとしても、ランニングコストが安いプリンターを探そうと思いました。それが最終的にトータルコストの削減ができるためです。
ランニングコストを重視してプリンターを検討する中で、「インク代以外の消耗品などのランニングコストはあるのだろうか?」と思い、調べました。
消耗品 | 価格 | 交換頻度 |
インクカートリッジ | 3,000円〜7,000円 | 4〜6ヵ月 |
廃インクパッド | 10,000円〜15,000円 | 2〜3年 (メーカー修理) |
プリントヘッド | 10,000円〜15,000円 | 2〜3年 (メーカー修理) |
プリンターのランニングコストってインク代だけだと思っていたのですが、インク以外にも「廃インクパッド」「プリントヘッド」という消耗品があることを知りました。これらは自分で交換するのではなく、メーカーに修理を出して交換となります。どちらも部品+修理代で10,000円〜15,000円ほどで、無視できない金額だと思いました。
廃インクパッドのランニングコスト
廃インクパッド(廃インクタンク)とは、印刷やヘッドクリーニングを行った際に余分なインクを捨てる容器のことです。ノズル(インクを噴射する部分)にインクが溜まると乾燥して詰まるため、定期的に排出する仕組みになっています。電源をつけたときや印刷していなくても自動で動く際、このクリーニング機能が働いています。
ちなみにプリンターの印刷の調子が悪くなった際、クリーニングを行うと思うのですが、このクリーニング操作では勢いよくインクを排出するためかなりの量のインクを捨てることになっています。
そのように一定量のインクを捨て続けていくので、スポンジがいっぱいになると交換しなければならなくなります。限界量に近づくとプリンターにエラーが表示され、メーカー修理にて交換となるのが通常の流れです。廃インクパッド自体は3,000円ほどで交換できるみたいですが、メーカー修理対応になるので配送や手間などで合計10,000円〜15,000円ほどかかります。
廃インクパッドの交換頻度ですが、メーカーとしては5年はもつ数値になっていて、一度も交換しないまま終わるケースも考えられます。ただ、一般家庭ではそこまで頻繁に印刷せず、期間が空くと余計にクリーニングを行うことになり、2〜3年とみておいた方が現実的だと思います。
プリントヘッドのランニングコスト
プリントヘッドとは、インクを噴射する部分のノズルのことです。ヘッドクリーニングを1〜2回行ってもインクの詰まりが解消されず正しく印刷できない場合に交換となります。こちらも廃インクバッドと同様で、メーカー修理対応になるので配送や手間などで合計10,000円〜15,000円ほどかかります。
プリンターによっては、プリンター本体側にプリントヘッドがあるのではなく、インクとプリントヘッドが一体型となるモデルがあります。その場合は、インクカートリッジの交換でプリントヘッドも新しくなりますので、メーカー修理対応は不要です。その分インクカートリッジが高くなりますのでランニングコストは微妙なところです。
プリントヘッドの交換頻度ですが、こちらも廃インクバッドと同様で、メーカーとしては5年はもつ数値になっていて、一度も交換しないまま終わるケースも考えられます。ただし、使い方によってはヘッド部分が摩耗したり、解消できない目詰まりが起こることも考えられますので、2〜3年とみておいた方が現実的だと思います。
エコタンクのプリンター
プリンターにかかるランニングコストを念頭に入れた上で、まずはビックカメラに見に行きました。メーカーとしては、エプソン・キャノン・ブラザーがあり、各メーカーの大容量のインクが入るタイプが印刷コストが安くなるとのこと。エプソンのエコタンクというモデルが有名です。
エコタンクのインク代は13分の1
どのくらい安くなるかというと、通常一枚の印刷が12円くらいのインク代がかかるのに対し、0.9円とか。インク代が13分の1になります。エコタンクって名前は聞いたことがありましたが、そんなに違うんだって思いました。
各メーカーの一番安いエコタンクモデル
ランニングコストを安くしたいと思っても、本体価格があまりにも高いと本末転倒です。各メーカーの一番安いモデルを探して比較しました。
念のため高いモデルも見てみましたが、FAXやCD印刷などの機能が増えるか、写真印刷がより綺麗になるくらいだったので、私にはあまり必要性を感じませんでした。
エプソンのエコタンク「EW-M571T」
まずは有名なエプソンのエコタンクです。家庭用のエコタンクは4モデルありますが、本体価格が安いモデルが「EW-M571T」です。他の3モデルは4〜6万円するので除外しました。ホワイト(EW-M571TW)もあります。
[ エプソン EW-M571T ]
※ちなみに、「エコタンク」はエプソンの商標で、他のメーカーは違う商品名となっています。この記事ではわかりやすくするためすべてエコタンクって呼んでしまっていますが…。
ブラザーのファーストタンク「DCP-J988N」
ブラザーでは、「エコタンク」ではなく「FIRST TANK(ファーストタンク)」という商品名です。家庭用のファーストタンクは3モデルあり、本体価格が安いモデルが「DCP-J988N」です。他の2モデルは5〜6万円するので除外しました。
[ ブラザー DCP-J988N ]
キャノンの特大容量タンク「G3310」
キャノンでは、「特大容量タンク」と呼んでいて2モデルしかありません。プリンター機能のみの「G1310」の方が安いのですが、コピー・スキャンも必要なので、複合機の「G3310」で比較します(写真を撮り忘れてしまったのでビックカメラの通販サイトから引用)。コンパクトなプリンターで、デザインもすっきりしていて好みでした。
[ キャノン G3310 ]
レーザープリンター(候補から除外)
プリンターのランニングコストで調べていると、レーザープリンターがランニングコストが安いと知り、こちらも見てきました。
レーザープリンターは元々は業務用で、本体サイズが大きく価格も高めです。キャノンとブラザーから安価でコンパクトなモデルが出ており(以下、LBP7010CとHL-L3230CDW)、これらは良さそうな印象でした。ただ、コンパクトといっても奥行きはあり、インクジェットプリンター複合機より一回り大きいです。
レーザープリンターは、インクジェットのようにインク詰まりも気にしなくて良く、気に入ったのですが、消耗品の費用が高く、かなりの大量印刷をしないと割安にならないという結果に。我が家では平均で月50枚の印刷しかしないのでランニングコストでは割高になります。そのため、レーザープリンターは候補から外し、インクジェットプリンターのみで考えることにしました。
ランニングコストの安いプリンターの比較
最終的な候補としては、各メーカーから出てる一番安いエコタンク系のプリンターが残りました。ランニングコストと主な機能で比較します。
エプソン EW-M571T | ブラザー DCP-J988N | キャノン G3310 | |
A4カラー1枚あたり | 0.9円 | 3.7円 | 0.8円 |
インク一回の印刷枚数 | 6,000枚 | 5,000枚 | 7,000枚 |
ひと月50枚印刷すると | 10年分 | 8年分 | 11年分 |
廃インクパッド | メーカー修理 | メーカー修理 | メーカー修理 |
プリントヘッド | 分離型 | 分離型 | 分離型 |
スキャン・コピー | あり | あり | あり |
自動両面印刷 | あり | あり | − |
ワイヤレス(Wi-Fi) | あり | あり | あり |
前面給紙 | − (背面のみ) | ○ | − (背面のみ) |
対応OS | Mac, Windows | Mac, Windows | Windowsのみ(!?) |
ランニングコスト比較
まず、インク代がどれも安い!我が家はあまり印刷頻度が多くないのもありますが、どのプリンターを選んでもインクを一度買えば交換せずに済むのではないかと。エプソン「EW-M571T」とキャノン「G3310」がインクコスト的には良いですね。
廃インクパッドはどれもメーカー修理対応で、プリントヘッドも分離型のため、この二点はどのプリンターを選んでも発生する可能性のあるコストとなりましたので比較から除外します。いずれにしてもプリンターの寿命までもってほしいものですが、使ってみないとわからないですね…。
機能の比較
機能は、私が欲しい機能で比較しています…。スキャン・コピー、自動両面印刷、ワイヤレス(Wi-Fi)、前面給紙にすべて対応しているのはブラザー「DCP-J988N」です。
エプソン「EW-M571T」とキャノン「G3310」は前面給紙でがなく背面給紙のみです。用紙を閉まっておきたいので前面給紙が良いなと思っています。キャノン「G3310」は自動両面印刷ができないですね。
印刷の品質・画質
私はそこそこ綺麗に印刷できれば良いと考えているので、印刷の品質はあまり重要視していないのですが、一応触れておきます。各メーカーの印刷見本を見ましたが、文章・写真ともに綺麗に印刷できます。写真も、写真専用用紙を使うと十分な品質です。
どのプリンターが綺麗かというと、各メーカーの特性か、色合いなど雰囲気が若干違いますが、綺麗さでいうと正直大差ないと思いました。
ただ、写真印刷の綺麗さを売りにしているプリンターと比較すると写真の綺麗さは見劣りしました。写真印刷に強いこだわりがある方は、エコタンク系のプリンターを選ばない方が良いと思います。そこそこ綺麗でよくて、ランニングコスト安くしたい人は満足できると思います。
どれが良いか?
ランニングコストと機能を比較して、キャノン「G3310」を買おうと思いました。自動両面印刷と前面給紙に対応していないものの、インクコストが安く、本体価格も安い。その安さに機能の不足には目をつぶれると思ったからです。
キャノン「G3310」はMac不可のため断念
でもあまりにも安いので他にデメリットがあるのでは…?とよくよく仕様を読んでいるうちに、対応OSがWindowsのみという記載が。え、Mac対応していない…。うちは両方のパソコンを使っているのでMac不可は無理です。対応OSで制限が起きると思っていなかったので完全にノーマークでした。比較表の最後に追加しました。もうAmazonでポチる寸前だったので気づいて良かった…。
エプソン「EW-M571T」に決定
ということで、エプソン「EW-M571T」に決定しました。前面給紙が無いのが唯一残念ですが、インクコストの安さを優先しました。
また、エプソン「EW-M571T」は、初回用の同梱インクが太っ腹な量で、A4カラー3,600枚以上あり、それも選んだ理由です。我が家だと6年分となり、インクを一度も買わないで済むかもしれません。
Amazonで少しお得な「EW-M571TE」を購入
実際に購入したのは、Amazonの「エプソン EW-M571TE」です。「EW-M571T」に「E」が付いて型番が少し違いますが、同じ商品(EW-M571T)が送られて来るのに、こちらは保証が3年間付くからです(本来のメーカー保証は1年)。その代わりに説明書類がネットダウンロードで簡略化されます。実際に届いたのはちゃんと「EW-M571T」でした。
プリンターを一通り使ったらまたレビュー記事書きます!
→ 届いたのでレビュー記事書きました。
おまけ
ビックカメラ有楽町店に行きましたが、ビックカメラ7FのKEY’S CAFÉ(キーズカフェ)で休憩しました。ビックカメラで買い物をするとこのカフェの割引券をもらえ、空いていることも多いので穴場です。令和カフェラテがあったので頼んでみました。美味しかったです。